オリ・パラ学校連携観戦の中止を求める申し入れ

6月21日に緊急事態宣言からまん延防止等重点措置に切り替わってから、新型コロナウイルス感染症は収束どころか拡大傾向で、まったく見通しが立ちません。

しかし、政府や東京都、大会組織委員会などの関係団体は、オリンピック・パラリンピックの開催の中止を求める声を無視して「開催ありき」の姿勢を崩しません。

東京大会の学校連携観戦について、子どもたちや保護者をはじめとする区民の方から不安の声がたくさん届いています。
次々と中止を決定する自治体がある中で、開会式が目前に迫っているのに区として、教育委員会としての考えを示していないことは不誠実と言わざるを得ません。心配する区民に対して、見通しや考えを示すべきです。

生活者ネットワークは、そもそもオリンピック開催自体に疑義を持っており、中止を求めてきましたが、あらためて、区長及び教育長に対して課題の多い学校連携観戦について中止を決断するよう申し入れしました。


2021年7月8日

練 馬 区 長  前川 燿男 様
練馬区教育長 堀  和夫 様

練馬・生活者ネットワーク
きみがき圭子 やない克子

 

オリンピック・パラリンピックの学校連携観戦の中止を求める申し入れ

 新型コロナウイルス感染症の拡大はいっこうに収まりません。

政府は、今月11日に期限を迎える東京都のまん延防止等重点措置について、8月22日までを期限とする緊急事態宣言に切り替える方針を固めたとのことです。

「子どもたちのオリンピック観戦は中止してほしい」という保護者をはじめとする区民の訴えが私たちのもとにたくさん届いています。また、教育委員会においても、保護者から不安の声が上がっていることが、教育委員から指摘されました。

学校連携観戦は、真夏の暑い時期に子どもたちが団体で公共交通機関を利用して競技会場に行かなければならず、熱中症対策などが課題と指摘されていたものです。

子どもたちは、このコロナ禍の1年、入学式や卒業式、運動会など学校行事が縮小され、7月の移動教室も延期となりました。このような状況を踏まえ、子どもの安全を最優先に考えるのであれば、観戦の中止を判断すべきではないでしょうか。

開会が迫るこの時期においても、区および教育委員会の考え方が示されていないことが子どもたちや保護者の不安につながっています。

練馬・生活者ネットワークは練馬区および練馬区教育委員会に対し、国や都の指示を待つのではなく、子どもたちの安全を最優先し、学校連携観戦を中止するよう、強く要望します。

以  上