ポイ捨て禁止を呼びかけよう
私たちはこれまでプラスチックごみは「出さない、燃やさない」をスローガンに活動を続けてきました。
近年では、適切に回収されずに散乱したペットボトルが、紫外線や風雨にさらされて細かく砕かれ、街なかから川へ、さらに海に達して深刻な海洋プラスチック汚染の原因になっています。
この夏、街なかの自動販売機横に設置されている回収容器について、空き缶やペットボトルなどがあふれて周りにもちらかっている場所を調査しました。
我が家の周辺にも何か所も自動販売機が設置されていますが、清掃されてきれいなところと飲料容器が散乱して汚れているところはいつも見ても同じ状況と言っても言い過ぎではないと感じています。また、回収容器を設置していない場所も見受けられました。
自動販売機の設置、商品の補充を担う事業者に問い合わせたところ、自販機設置の依頼者、オーナーから、飲み物の容器以外のごみが入れられてしまうので撤去してほしいと言われることが多いのだそうです。
9月議会の一般質問で、区として回収容器の設置や回収状況などを把握し、改善が必要な事業者に対して指導が必要ではないかと質問しました。それに対して区は、「自動販売機の設置者や管理者に回収容器の設置とその適正管理を義務づけていて、違反事業者には勧告できることになっている『練馬区ポイ捨ておよび落書行為の防止に関する条例』(以下、ポイ捨て条例)に基づいて適正に対応している」と答えました。
但し、区民からの苦情は1件もない、また、条例違反として勧告通知書を適用した事例はないとのことでした。
そもそも、飲料容器以外のごみを入れてしまったり、回収容器がいっぱいなのにそこに置いて行ってしまう人のモラルが問われる問題ですが、「ポイ捨て条例」を定めている区として、自販機のオーナーや利用者への注意喚起が必要ではないでしょうか。
また併せて、問題がある自販機については、区から事業者に指導するから区民からの情報を寄せてほしいとお知らせすることも有効だと思います。