外環トンネル直上の道路陥没、徹底した原因究明を
18日(日)昼頃、調布市の住宅街で道路陥没事故が発生しました。
私自身が知ったのは、SNSのインターネットニュースで、事故発生から数時間経過した夕刻でした。
ケガなど犠牲になった方がおられなかったのは不幸中の幸いですが、事故現場周辺の住民はどれだけ不安を感じているかと推察します。
現場は、地下40メートル部分に外環道の本線トンネルの直上にあたり、少し前にトンネルを掘削するシールドマシンが通り過ぎたとのことです。
道路陥没と外環の掘削工事との因果関係は分かっていませんが、陥没現場近くでは、シールドマシンが通過する数週間にわたり振動や異音を感じる、住宅の塀のタイルがはがれる、外床と路肩に亀裂や段差が発生するなど、トンネル工事が起因と疑われる被害が発生し、住民は不安を訴えていたと聞いています。
現在、本線トンネルを掘削する4機のシールドマシンのほか、ランプトンネルの掘削などすべてのシールドマシンを停止し、掘削工事をいったん中止しています。
これまで、野川や白子川に気泡が発生しても、事業者である国とNEXCOは「地上への影響はない」の一点張りでした。
NEXCO東日本のホームページでは「原因究明にあたって早急に有識者会議を実施する」と示されていますが、野川や白子川の気泡発生に「環境に影響はない」と判断してきた有識者の責任は重大です。同じメンバーで会議を重ねることで良いのか、とても心配です。
今回の事故を受けて、東京外環トンネル施工等検討委員会が開催され、議事概要が示されています。
繰り返しになりますが、地下40メートルの大深度を掘削する工事の影響を懸念する沿道住民に対して「地上には影響がない」、野川や白子川の気泡発生について「地表の環境に影響はない」と応えてきた事業者の責任は重大であり、徹底的に原因究明することを求めます。
誰もが納得できる原因究明と住民合意が得られない限り、工事は中断すべきです。
以下、調布・生活者ネットワーク 木下やすこ市議提供の写真です。