世界のあらゆる紛争がなくなることを願って

75年目の終戦の日を迎えました。

新型コロナウイルス感染症の新規感染者数や、「Go To トラベル」をはじめとする実態にそぐわない支援施策への批判などが連日メディアで取り上げられることで、戦争や平和に関する報道が例年に比べて少なめではないかと感じるのは私だけではないはずです。

広島、長崎の平和祈念式典は、感染防止策として、例年の10分の1程度の規模での開催でした。

生活者ネット9条の会は、毎月9日、練馬駅前のスタンディングで「憲法9条を守る」「戦争や核のない世界」を訴えています。

広島と長崎に原子爆弾が投下され、終戦を迎えた8月のスタンディングは、平和・反戦の願いを込めて紙芝居や絵本、詩を朗読しています。
今年は、塾に向かう子どもたちが立ち止まってバナーやプラカード、絵本の朗読を見つめる姿が印象的でした。少しでも子どもたちの記憶に残ってくれることを期待します。

私が今年選んだのは「へいわとせんそう」【文:谷川俊太郎さん 絵:Noritake(のりたけ)さん ブロンズ新社】

前半は平和と戦争の対比を描いています。
たとえば、「平和の雲」は白い雲がぽっかり浮かんでいる様子。「戦争の雲」は原爆のキノコ雲。

後半は「人々の顔」「迎える朝」「赤ちゃん」 敵も味方も同じ絵が描かれているのです。

全国戦没者追悼式で安倍首相は「戦争の惨禍を、二度と繰り返さない。この決然たる誓いをこれからも貫く」と述べていますが、政府は「敵のミサイル基地などを直接攻撃する『敵基地攻撃能力』の保有などを検討中」と報道されています。

戦争は最大の環境破壊と人権侵害ですが、残念ながら、世界の各地で紛争は絶えません。
全世界が新型コロナウイルスに翻弄されている今、軍備増強より、感染症終息に向けて人類の英知と財源を結集すべきです。

生活者ネット9条の会のスタンディングは
毎月9日 12~13時 練馬駅前で実施しています。どなたでも参加できます。少しの時間だけでも参加して、平和を訴えてみませんか。

練馬区役所1階アトリウムと石神井公園ふるさと文化館2階で、8月18日(火)まで「平和祈念パネル展」を開催しています。残り数日ですが、ぜひ、ご覧になってください。