人権ってなんだろう?

学習会終了後、講師の法政大学法学部教授 金子匡良さんを囲んで生活者ネットの仲間たちと

「人権ってなんだろう?」
今さら聞けない、今だから聞きたい人権の核心をわかりやすく伝えるブックレット「人権ってなんだろう?」をテキストにした学習会に参加しました。

「人権週間 標語」で検索してみると、「思いやり」「やさしさ」などの言葉を多く見かけます。
「人権=思いやり」というイメージが根強いようですが、「思いやり」は「道徳」で教えられるもの。

金子先生曰く「独裁的な国ほど、人権をないがしろにして道徳教育を強化している」と。
(あれ?確か、昨年度から特別な教科 道徳が始まっているよね・・・)

人権とは?
すべての人が、当然のものとして、生まれながらに持っているものであり、
「~してほしい」「~してほしくない」と求めることが法で保護され、守られなければならないもの。
ブックレットでは、
「思いやり」は誰かに与えるモノ
「人権」は自分がもっているモノ
「思いやり」は自分の仲間だけを大切にしようとする
「人権」は(理解できない、共感できない人も含めて)すべての人を「人間」として大切にしようとする
と表現されています。

人間の脳は、偏見が生まれるシステムになっているのだそうです。
だからこそ、自分の中の「~のくせに」と感じる意識に気づくために、アンテナを高く立てる必要があると金子先生は強調しました。
金子先生ご自身も、複数の著者の方とこのブックレット制作に関わる中で、ご自身の「偏見性」に何度も気付かされたそうです。

子どもにも理解できるような表現を用いて、読みやすい1冊です。
ぜひ、読んでみてください。

解放出版社 定価1000円+税