産後ケア、育児支援の充実

世田谷区子どもの人権擁護委員を務める、半田勝久さん。
子どもの最善の利益を補償する子ども施策のために、練馬区にも子どもの権利の条例が必要です。

不妊治療の末に授かった三つ子の母親が、次男を殺めてしまった事件が昨年1月に起こり、それに対する判決が下されました。

夜勤の仕事をしていた夫、介護をしながら自営業の両親、エレベーターのないマンション4階の住まい・・・
事件の背景が徐々にわかってきています。地域の子育て支援団体が中心となって刑の軽減を求める署名活動も始まっています。

私自身、長男と2歳半離れた二男、三男の双子を育ててきました。
都内に実家があり身内に助けを求められたのは本当に恵まれていたと思います。また、当時は社宅に住んでいましたので、近所の方にも何かとお世話になりながら何とか乳児期を乗り切ることができました。

私が育児をしていた頃より、産後ケアや育児支援ははるかに充実してきているのに、育児の孤立化は深刻になっています。

育児支援ヘルパー事業や乳幼児一時預かりなどの産後ケア、育児支援事業のさらなる充実とともに、必要な情報が適切に届くしくみが必要です。