防災に終わりはない
9月1日の「防災の日」を目前に控えた8月29日(水)、区立防災学習センターで体験学習してきました。
ロープワークやがれきの下敷きになった負傷者の救出・救護、液状化やがれきが散乱する悪路を想定した「車いす利用者の避難誘導」など、今回初めて体験することができました。
また、起震車で震度7を観測した熊本地震と同様の揺れを体験。激しい横揺れのなか突き上げるような縦揺れは経験したことのない恐怖を感じました。
「防災」というと「地震への備え」と考えがちです。
しかし、8月27日(月)の夜に猛烈なゲリラ豪雨を観測し、区内でも床上、床下浸水などの被害が出たように、水災害への備えも含めた防災の知識が必要だと感じています。
ある気象予報士は「台風や大雨などの『気象災害』は地震に比べて予測、予報の情報を得ることで被害を最小限にすることが可能。気象予報士として、気象災害で犠牲者が出ることはとても残念でならない」と話してくれました。
防災学習センターの職員も、知識を持った人が自ら率先して避難行動をとることが大事だと指摘しています。
今回の体験学習の中では、浸水を防ぐための土嚢の作り方や積み方なども学びました。
防災学習センターは、開館時間内は自由に見学・体験できる防災展示室、開館日の午後2時から予約不要の体験講座の開催など、気軽に来館して「防災」「減災」を学ぶことができます。また、2名以上のグループであれば、要望に沿った防災講話や体験講座などの相談に応じてくれます。「ねりま防災カレッジ」も開催しています。
9月8日(土)は避難拠点開設訓練(13:30~15:20、光が丘第三中学校)
9月9日(日)は防災フェスタ(10:00~12:30、光が丘第一中学校、防災学習センター)
防災フェスタでは、起震車の体験のほかに煙体験、はしご車搭乗体験(整理券発行や年齢等の条件あり)や炊き出しコーナーなどがあります。
いつ来るか予測のつきにくい自然災害への備えに「万全」はないかもしれません。
でも、ひとり一人が知識を身に着けることで減災につながり、身を守ることで支援される側から支援する側になることができます。
防災学習センターも活用して、防災・減災・備災について学びましょう。