水、食料のほかにトイレも7日分の備蓄を

「水、食料、トイレ、この3点セットを7日分備蓄してくださいね」

9月10日、東京学芸大学附属国際中等教育学校で開催された防災フェスタで、東京ガスが災害時のトイレについてアピールしていました。

「なぜ、ガス会社がトイレのこと?」と思いますよね。東日本大震災や熊本地震などの復旧支援に際し、被災地のトイレに関する深刻な状況を目の当たりにして、命に関わる「トイレ問題」と捉え、NPO法人日本トイレ研究所の知見を得ながら「災害時のトイレをそなえよう!」という冊子にまとめ、普及活動しているとのことでした。

「備蓄」というと、どうしても水や食料を想像しがちですが、食事をすれば、当然排泄するのですから、「災害時のトイレ」の備えも必要です。

地震が起こったとしても、自宅や周辺に火災の心配がなく、また建物もしっかりしている場合には、避難する必要はありません。しかし、排水管や下水管に問題がないと確認できるまでは、「水洗トイレは使えない」と考えなければいけません。それまでの間、トイレを我慢するわけにはいかないので、自宅トイレに携帯トイレをセットし使うことになります。また、災害時は、ごみの収集も滞ることが予想されるので、衣装ケースのような蓋つきの容器で汚物を一時保管します。使用済み携帯トイレは、練馬区は「可燃ごみ」として処分されます。

災害時は、飲み水を確保することが重視されるため十分な手洗いができなかったり、不衛生なトイレを使うことで感染症になるリスクが高まります。アルコール手指消毒薬やウェットティッシュ、トイレ掃除用の家庭用塩素系漂白剤やペーパータオル、使い捨て手袋なども蓋つきの容器に一緒に保管しておくとよいとのことです。それから、温水洗浄便座も使えないので、トイレットペーパーも多めに使用することも忘れずに。

「1日に何回トイレに行くか、1回のトイレットペーパーを使用する長さがどれくらいか、平常時に計っておいてください」とのことでした。

携帯トイレを設置した便器

凝固剤によって水分が固まります

 

 

 

 

 

 

 

 

別のテントでは、「心のあかりを灯す会」が防災ポーチの展示、紹介をしていました。

基本セットとして、マスク、小銭、、バンダナ、モバイルバッテリー、ウェットティッシュ、使い捨てカイロ、レジ袋、携帯トイレ、ホイッスル、ライト、油性ペン、歯ブラシ、はさみ、ばんそうこう、緊急連絡先を記載したメモ などがあげられていました。常備薬や老眼鏡、子どもがいればお気に入りのおもちゃ、生理用品、アルミブランケットや携帯食料など、各自の普段の生活から考えて「マイポーチ」を備えましょうとのことでした。

非常時の備えの点検を!

はしご車体験はあっという間に定員に達してしまいました

煙体験ハウスも一度は体験しておきたいですね

長野県上田市のお水を飲ませてもらいました