選ばれた議員の言動、選挙の後こそチェックが必要
新しい地域政党「都民ファースト」の圧勝で終わった都議会選挙。練馬区の投票率は51.99%で前回の45.28%から6.71ポイント上昇しました。それでも、なお有権者の半数近くが棄権したことになります。
今回の都議選は、現政権の暴挙に「NO!」を突き付ける選挙になりました。結果的には、これまでの圧倒的多数だった自民党が、都民ファーストに替わっただけと感じます。ほとんどが新人議員ということなので、新しい視点で「普通の感覚の議会」へと変革がすすむことを望みます。しかし、何よりも支持者の声だけではなく、少数者の声こそ聞いて民主的な議会にしてほしいと思います。
そのためにも、投票したから終わり、お任せではなく、選ばれた議員の言動をチェックすることと、わたしたちの声を届け、都政に反映させるための、有権者の努力も必要です。
今回の都議選が今まで以上に注目され、メディアでもさまざま報道された中で、「地方自治体は、首長を選ぶと同時に議員も選ぶ二元代表制。議会と知事が相互にチェックし合うもの。」であることが認知されたでしょうか?
さて、今回私は、「選挙立会人」を務めました。71か所の投票所と7か所の期日前投票所から運ばれてきた、309,808枚の投票用紙が一斉に仕分けされ、集計される作業を目の当たりにしました。
投票用紙のほとんどは問題ないのですが、「明らかに有効とすべきもの」以外の投票については「疑問投票」として、法令・凡例・実例等により有効また無効の判断が下されます。その中には、名字の漢字が上下逆になっているものや、一文字多く書いてあるものなどあり、有効と判断されていました。また、投票用紙の裏側の記入でも、裏表両面を読み取る機械なので、候補者名が記入されていれば有効になりました。
無効票は4,553票あり、その多くは白紙でした。無効票の中には、候補者の名前が正しく記入されているのに「頑張れ」など一言書き添えられていることで無効になっているものが少なくありませんでした。せっかく1票を投じたのに無効になってしまっていることを本人がわからないままでは残念です。また、複数の候補者名を記入している投票用紙もありました。これも当然、無効票です。(余談ですが、一人の有権者が複数の票を投じるしくみであれば、もう少しバランスの取れた結果になったかもしれません。)他にも、くしゃくしゃにされた投票用紙(有効投票でした)などがあり、投票用紙には、309,808人のそれぞれの思いが込められていることを実感しました。
選挙は、民意を表す手段であることは間違いありません。都議選は終わりましたが、地域選出の議員(区議会・都議会・国会)に意見や要望を伝え、私たちの暮らしを良くするために一緒に活動することを求めていきたいと思います。私自身も、区民の代弁者として自覚し、尽力してきます。