春休み、都議会見学へ
新宿西口にそびえたつ都庁。行ったことがありますか?パスポートの申請、運転免許証の更新手続きや展望台に昇ったことがある方もいるでしょうか。
東京都の2016年度予算は、一般会計約7兆円、特別会計(特別区財政調整会計など)約4.5兆円、公営企業(上下水道・交通等)会計約2兆円、合計約13.5兆円と、小規模な国家予算並みの財政規模です。私たちが納めた税金なのに、なかなか都政や都議会を身近に感じることはむずかしい。地域の病院の病床数や公立学校の教員のことなど、身の回りには都が決定することも案外多いのです。そんな “近くて遠い” 都政・都議会に少しでも関心をもってもらいたいと、4月5日に「市民の社会科見学 2016都議会に行こう!」を企画しました。
大人27人、子ども11人が参加。春休みの午前中に大勢の親子連れで、事務局の説明を聞きながら、都議会PRコーナー~予算特別委員会室~本会議場へ。普段は入ることができない議長席や知事席のある議場も見学することができました。知事席はほかの座席と違って革張りになっていています。ひじ掛けの先端の傷あとは、石原元都知事がいらいらした時に引っ掻いてできたことや、腰痛対策のために特別仕様になっていることなどの説明も聞くことができました。
本会議場では、一般質問などで立つ発言席まではスロープになっているので車いすでも登壇することができますが、議長席は段差があること、また、発言者席も演台やマイクの位置は起立姿勢仕様になっているので、車いすのままでは難しいことがわかりました。これは、練馬区議会も同じ状況なので、過去の事例や今後のバリアフリー化、介添えなどの支援を確認していきたいと思いました。
見学後、都議会生活者ネットワークの山内れい子都議会議員との懇談では、都市計画公園に指定された「としまえん」周辺地域の現状や、東京オリンピック・パラリンピックに関わる予算のことなど質問や意見交換ができました。何千億円という会話が飛び交う中で、「東京都ってそんなにお金があるんですか?」と質問した高校生。「都庁の建物自体が贅沢な造りで『無駄遣い』」という意見もありました。参加者は、生活実感とかけ離れた実態を感じたのではないでしょうか。大切な税金が有効に使われているかなど、子どもたちにもわかりやすい情報発信に努めます。今後も都議会や区議会を身近に感じられるような見学会や学習会を企画していきます。
市民の社会科見学、第2弾は、建て替えが終わって再稼働した「練馬清掃工場に行こう!」
日 時:5月18日(水)10時~12時ころ
集 合:①練馬清掃工場 正面入り口 9:50(時間厳守) ②石神井公園駅中央口 9:30(時間厳守)
参加費:無料(お子様も一緒にどうぞ)
申込先:5/13までに練馬・生活者ネットワークへ(℡:3993-4899 メール:info@nerima-net.gr.jp)