八の釜の森 伐採樹木の無料配布、外環のホームページで公表!
8月15日付の活動報告で、区民の財産だった「八の釜の森憩いの森」が見るも無残な姿になってしまったことをお伝えしました。国へ売却された、八の釜憩いの森と八の釜憩いの森緑地、そして「びくに公園」内で移植・伐採が決まった樹木は約500本。そのうち125本は移植されました。残りの伐採木のうち、「状態の良いもの100本程度を無料配布する」と国交省の外環のホームページに8月26日付で公表されたのです。国は「引き取りに来るのであれば、だれにでも譲渡する」と以前から言っていました。そうであるなら、公平に広く伝えるべきだと気を揉んでいたところ、申込期間や様々な条件付きではありますが、ホームページでの公表に至りました。申し込み多数の場合は、地域住民が優先されるそうです。また、処分される樹木はチップ化され、マルチング材として公園などで使用されるそうです。
練馬区に対しても区民のために役立てるよう検討することを求めてきたところ、一旦は「区として検討するつもりはない」と回答がありましたが、今回「教育委員会を通して学校に情報提供することになった」と報告がありました。また、無料配布のことを「区のホームページでもお知らせしています」と言っていますが、該当するページにたどりつくまでが非常にわかりづらく、多くの区民に広報しているとは感じられません。そもそも、これらの樹木は区民の貴重な財産だったのですから、国に売却をする前に広く区民のために役立つように検討するべきでした。
住民の声を無視し、自然を破壊する大きな道路計画には反対です。長年育まれた自然と生態系の消失は、悔やんでも悔やみきれませんが、伐採木の無料配布が広報されたことや処分される樹木がチップ化され、有効活用されることはせめてもの救いです。