戦争はしない 原発はいらない (9条アピールより)
練馬ネット9条の会は毎月9日に「9条アピール」を行っています。広島と長崎に原爆が投下され、終(敗)戦記念日のある8月は、詩の朗読や紙芝居などいつもより更に心を込めて平和を訴えています。特に、今年は7月1日に集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたことで、より一層力が入りました。
今年は、「非核都市練馬区宣言」、「スクリーニング(和合亮一)」、「原爆詩集(峠三吉)」など、各自用意したものを朗読。私は詩人の宮尾節子さんが7年前にかいた「明日戦争がはじまる」に決めていました。
「明日戦争がはじまる」は、特定秘密保護法の成立や集団的自衛権行使を容認する閣議決定への不安・反発の中、6月の新宿での集団的自衛権行使など安倍政権に抗議した男性が、焼身自殺を図った事件をきっかけにインターネット上で広がりました。「脅すようなタイトル」が気になり、お蔵入りにしていたそうですが、宮尾さんは著作権を放棄し、「みなさんの拡散や引用がなければ、このように読まれることのなかった詩です。ありがとうございました。どうぞご自由にお使いください。願わくば平和のために。。」と話しています。
明日戦争がはじまる
まいにち / 満員電車に乗って / 人を人とも / 思わなくなった
インターネットの / 掲示板のカキコミで / 心を心とも / 思わなくなった
虐待死や / 自殺のひんぱつに / 命を命と / 思わなくなった
じゅんび / は / ばっちりだ
戦争を戦争と / 思わなくなるために / いよいよ / 明日戦争がはじまる
私たちの掲げる横断幕を見て、うなずきながらチラシを受け取る方、顔をしかめ足早に通り過ぎる方、反応は様々で、それは、学習塾の夏期講習に向かう大勢の子どもたちも同様でした。無関心に見えた大勢の子どもたちの心に、少しでも響いてほしいと思っています。唯一の被爆国であり、憲法9条を持つ日本が、「世界恒久平和の実現」に何を求められているのか、どのような社会(世界)にしたいのか、私たち一人一人が考えることが必要だと思います。練馬ネット9条の会は、来月も9日に平和を訴えます。