今こそ、市民自治を拡げよう ~ 全国交流集会報告 part2 ~

 とびっきりパワフルな女性たちが集結する「全国交流集会」に参加。2年に1度、全国市民政治ネットワークが主催し、12回目の今年は千葉県での開催だった。

 基調講演は、福嶋浩彦元我孫子市長の「地方分権を取り戻す」。我孫子市は、補助金の交付先を市民の公募で決めるなど、市民参加の先進自治体だ。住民合意を作るための議会の役割や、議員間の討議の場が重要であることを確認し、「市民の代理人」としての議員の役割と責任を感じているところである。 

講演を要約すると以下のようになる。

 避ける事のできない人口減少社会を前に、「減ることを活かして」いかに「社会の質を高めるか」という課題解決のためには「市民自治」と「地方分権」が求められる。自治とは、徹底して市民一人一人から出発するもの。自分は何を望むのか、そのためにはどんな社会(地域)が良いのか。一人一人考えが違う。だから話し合って合意し、答えを作り出していく。それが「自治」である。現政権は徹底して国家から出発する「市民自治」とは真っ向から対立するものなのだ。そしてもう一方の「地方分権」。2000年に地方分権一括法が施行されたものの、地方分権がなかなか進まないのは、実は「自治体自身が望んでいないから」だ。「自治」も「分権」も「私が責任をとる」覚悟を決めること。しかし、そう考えるのはまだまだ少数派なのだ。本当に社会を変えたいと思ったら、市民が変わるしかない。「今こそ、市民自治を拡げよう」そのために、自治体議員に求められる役割は大きい。

 福嶋さんから大きな宿題を出された。全国の市民政治ネットワークのメンバーと連携し、市民自治を拡げていきたい。

全国市民政治ネットワーク、唯一の男性代理人、越谷市民ネットワークの辻こうじ市議会議員と。

新たに発足する京都生活者ネットワークの佐々木代表と