改めて、特定秘密保護法を廃案へ!

 稀代の悪法「特定秘密保護法」が国会で可決成立した2013年12月6日。わたしたちは決してこの日を忘れてはならない。脱力感と悔しい気持ちでいっぱいだが、いつまでも落ち込んでいてはこの法案を強引に押し通した権力者たちの「思うつぼ」だ。成立したからといってこれで終わりではない。いや、むしろここからが市民の力の見せどころ。一人一人がアクションを起こし続け、法の廃止に向けて気持ちも新たに活動をすすめていこう。

わたしたちはどのようなことができるのか

 特定秘密保護法は今月中に公布され、公布から1年以内に施行される。政府は法律の施行に向け、秘密指定の妥当性をチェックする機関などの準備を進めることになる。この間にわたしたちはどのようなことができるのか。

 参議院議員の福島みずほさんは「秘密保護法廃止法案」提出すると言っている。今回の法案成立に反対した議員と連携し、後押ししていきたい。

 まだまだ特定秘密保護法が「他人ごと」と思っている人は少なくない。国民の知る権利を奪われることがどのような社会につながっていくのか、もっともっと知らせていかなければならない。

 民主主義は多数決ではない。有権者各々が支持している政党、議員がどのように考え判断し、決断したのか。またこれからの言動を追い続け、真の民主主義の国にするために働く議員を次の選挙で判断し、選択してほしい。

 練馬と中野を中心にこの法案を通させまいと活動してきた「憲法 骨抜きNO! ねりま」は法案が可決された翌日の7日(土)石神井公園駅で街頭宣伝活動行った。用意した300枚のニュースはすべて受け取ってもらえ、関心の高さを感じた。わたしもマイクを握り「法案が成立したからといって、これで終わりではない。法案廃止に向けて新たな活動を続けていく。自由に物言えぬ世の中はイヤだ!」と訴えた。

人権が尊重される社会へ

 今回、反特定秘蜜保護法の活動をしていて、他の活動(たとえば脱原発、地域の道路問題、基地問題、スラップ訴訟・・・)を通じて顔見知りになった方たちがやはり同じように関わっていることがわかった。日比谷公園で、議員会館前で何度も顔を合わせ、嬉しくなったと同時に、改めて問題の本質は同じなんだと思った。強引に押し通せば少数の声はなんとかなる、と思い込んでいる権力者たちの感覚。市民の力を甘く見てはいけない。同じ思いを持つ大勢の市民と連携し、人権が尊重され、真の民主主義の社会にするための活動をさらにパワーアップして展開していこう。