外環オープンハウスに住民の声を届けよう

 夏の参院選後、圧倒的な自公政権となり、国は「東京外かく環状道路(関越~東名)」(以下、外環)の事業を強引に推し進めようとしています。

 8月6、7日に行われた「大泉地区準備工事の工事説明会」を皮切りに、8/23~9/1に「道路の立体的区域の決定、道路区域の決定、及び区分地上権設定に関する説明の場」、9/2~9/6に「大深度地下使用認可申請に向けた東京外かく環状道路(関越~東名)の説明会」が次々に開催されました。

「大深度地下使用認可申請に向けた東京外かく環状道路(関越~東名)の説明会」の練馬区内の会場は下石神井小学校。ここは外環の沿線からは東に離れており、沿線の最寄り駅(大泉学園、上石神井)からは交通の便が非常に悪い場所だと感じました。多くの方に参加していただき、事業の目的や内容を理解してほしいという思いはまったく伝わってきません。これまでの説明会に比べ参加者は少なかったにもかかわらず、終了時刻になると質問を打ち切り強行に終了させてしまいました。 練馬区内では、本線はもとより、青梅街道インターチェンジ、大泉ジャンクション付近の“八の釜”の保全や大気汚染対策など他の地域に比べ様々な問題を抱えています。

 国は外環の事業は、PI方式を活用し広く意見を聞きながら検討を進めていく、としています。「PI」とは、「Public(パブリック=市民) Involvement(インボルブメント=巻き込む)」の略で、日本語に言い換えると「住民参画」「市民参加」の意味になります。
 PI方式を活用するというのであれば、もっと丁寧な住民への説明が必要です。練馬区は区民の立場に立って、具体的に参加しやすい場所を主催者である国に提言する責任があるのではないでしょうか。

 9/9~13まで外観のオープンハウスが開催されます。練馬区内では下記の2会場です。

  ・9/11(水)上石神井区民地域集会所  16:00~20:00

  ・9/12(木)東大泉2丁目常設会場   16:00~20:00

 情報提供やこれまでの説明会で時間切れで打ち切った質問にも答える場にするとしています。大泉ジャンクション付近の「八の釜の保全方針」の説明もあります。各会場、たった4時間のオープンで住民への丁寧な対応になるのか疑問ですが、ぜひ、多くの方にご参加いただきたいと思います。約50年前の都市計画道路をそのまま計画通りに進める必要があるのか、住民の声を届けましょう。