大きい会派の既得権?情報公開が進まない練馬区議会

区(長)が提案する議案や、委員会で示されるさまざまな事業について、それぞれの視点でチェックしより良くなるために質疑することは、議員の大きな役割です。

委員会資料は当日の机上配布なので、いつも早めに行って目を通し準備するようにしています。

たとえば、直近の12月6日の保健福祉委員会は、これから1月半ばまでに区民意見を募集する複数の計画(公共施設等総合管理計画、練馬区地域福祉計画、練馬区健康づくりサポートプランなど)の素案や、パワーアップカレッジや練馬Enカレッジを統合して来年度から始まる「つながるカレッジねりま」事業など膨大で、いつものことながら議論を深めることが難しいと感じます。

消化不良なままではいけないので、委員会終了後に担当課長に説明を求めることもたびたびあります。

正副委員長は事前の打ち合わせで資料を受け取っています。なぜ、委員に配布できないのか疑問です。

2019年4月の区議会改選後、より活発な議論ができる議会にするために、16人の議員で意見をまとめ、
①条例改正議案等に係る新旧対照表の事前配布
②委員会資料の事前配布
③委員会傍聴者への資料配布
の3つを提案しました。議会運営委員会で繰り返し要望し、幹事長会で検討することになりました。
その結果は・・・

11月27日の議会運営委員会では、①②は資料の準備等のスケジュールが厳しい、と実施困難の理由が示されました。
また、③については、④委員会資料は無理だが「案件票(委員会のプログラム)」を配布する
⑤本会議傍聴者への議事日程および一般質問の際の通告者一覧の配布
⑥予算・決算特別委員会の傍聴者への審査日程の配布
⑦委員会終了後、案件票と資料の区議会ホームページへの掲載
と、あらたな提案があり、引き続き幹事長会で合意を図ることになりました。

12月6日の議会運営委員会で「結論を出す」ことになり・・・
結果から言うと(案の定)①②③は実施困難。④⑤⑥は1月から運用する。
⑦については、約100万円必要とのことから、新年度から実施することが決まりました。

委員会では、各委員の考えを示すために採決を求める意見も出ましたが、一貫して「幹事長会でまとまらなかった」という理由のみで、実現に至らなかったことは、議会改革が進まない閉鎖的な議会と捉えられてもしかたありません。
より開かれた議会にするために、引き続き努力します。