女性のための就労支援事業の充実@えーる
男女共同参画センター「えーる」では、子育て中の女性のパソコン教室など、女性の就労支援に取り組んでいます。この事業は女性活躍推進法における「市町村推進計画」に位置付けられた「第4次練馬区男女共同参画計画」に基づくものです。
区は、来年の4月から「えーる」の旧喫茶コーナーのスペースを活用し、ハローワークと連携して新たに実践的な就労支援事業を実施すると発表しました。
旧喫茶コーナーを就労応援コーナーへと改修し、出張ハローワークや保育付きミニ面接会、インターネットを活用した就労支援、高齢者や若者などニーズに合った就労支援、東京しごとセンター等就労関係機関からの情報提供などの事業を展開していく計画です。
生活者ネットは、横浜市が取り組んでいるような若年女性の就労体験の場として、「えーる」の喫茶コーナーの活用を提案してきました。これに対して区は、「えーる」が入っている建物は、都から行政財産使用許可を受けていて、営利目的の運営は許可できない旨の回答があったことを主な理由に、喫茶としての運営は困難だと答えてきました。今回の改修で完全に喫茶コーナーが撤去されてしまうことは非常に残念です。
私自身、働くことは生きていくうえで重要な意義を持つと考えています。家計や生きがいのために働きたいと考える女性に対して、身近なところで就労支援の場を作っていくことは賛成です。一方で、働きたくてもなかなか一歩が踏み出せない女性、特に若い単身女性への支援と配慮も必要です。
「えーる」では、第4次練馬区共同参画計画に基づき、今年度から若年の単身女性を対象にした講座も始まりました。人間関係が苦手だったり、自信が持てずに働きづらさを感じている若い女性に寄り添った企画もさらに充実していくことを要望していきます。