羽田新ルートは住民の安全優先で見直しを
「羽田空港機能強化」という表現で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港の国際線増便とそのための23区上空超低空飛行新ルート計画が進められています。
1月12日、29日に区内でオープンハウスが開催されました。計画発表から4年以上経過し、すでに第5フェーズ(段階)まで来ています。この間、落下物対策を強化する方策が次々と出されていますが、「落下物ゼロ」の保障はありません。
29日の区役所アトリウムのオープンハウスでは、光が丘会場で2台だったサウンドシミュレーターが6台と増えていて、「なんとか住民に理解してもらいたい」という国の姿勢(願い)が感じられました。しかし、ヘッドフォンからの音では、自身や家族の体調が悪い時などの暮らしの中で飛行音をどのように感じるか、比較することはできません。
区は「住民への丁寧な説明のために『教室型』説明会」の開催を継続して要望していますが、いまだに開催されていません。
最近になってようやく、品川区、江戸川区、渋谷区、新宿区と「教室型」が開催され始めましたが、丁寧な対応とは言い難い状況と聞いています。
例えば、初回の開催日のたった1週間前に区報で告知したり、参加者の地域を限定してそれ以外をシャットアウトしたり、的確に答えられる職員が来ていなかったりという課題が指摘されています。
練馬区で開催する際には、すでに実施した自治体での課題を把握し、改善することは最低条件です。
国は、「夏までに関係自治体の理解を得たうえで来年春から新ルートの運用を開始したい」と言っていますが、計画の見直しを求める住民の声を無視し、計画通りに進める国の姿勢に住民の不安は増すばかりです。
今月21日から区役所アトリウムで「情報発信拠点」が開設されます。ひとりでも多くの方に関心を持っていただきたいと思っています。
情報発信拠点の開設
日時:2/21(木)~27日(水)9:00~17:00
場所:区役所1階アトリウム
24日(日曜)は閉庁日のため展示しません。
羽田空港は、落下物や騒音などの対策ために沖合に移転した経緯があります。経済優先で安全軽視の航空行政をこのまま容認するわけにはいきません。粘り強く計画の見直しを求めていきます。
昨年11月に都心上空低空飛行撤回を求める署名、24520筆を国土交通大臣あてに提出しましたが、引き続き署名を集めることになりました。
署名にご協力いただける方は、ご連絡ください。
練馬・生活者ネットワーク Fax:03-5999-4632 Eメール:info@nerima-net.gr.jp ※お名前、ご住所をお知らせいただければ、署名用紙をお送りします。