雪の「さようなら原発全国集会」
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年のお彼岸は真冬に逆戻り。練馬では一時、車の上などに積もるほど雪が降りました。
福島第一原子力発電所の事故から丸7年が経過した現在、いまだに5万人以上の方が被災後の困難な生活を余儀なくされています。さらに、住宅支援の打ち切りなど避難者を追い詰めている状況です。
また、3月23日に佐賀県の九州電力玄海原子力発電所3号機が再稼働し、福島の事故がなかったかのように原発推進政策が進んでいます。事故後、これまでに全国の5か所、7基の原発が稼働しています。
東京では、9月と3月に脱原発の大きな集会が開催されていますが、今回の集会は雪が降る中で行われました。
議会やほかの予定と重なって、なかなか集会に参加できないのですが、今年は「こんな天候では、参加者が少ないのでは」と思ったのと、少し時間の余裕があったので思い切って会場の代々木公園に向かいました。
集会後のデモは中止になりましたが、会場には12,000人の参加があったとのことです。
ステージでは、主催者の作家落合恵子さんの挨拶を皮切りに、元東海村村長の村上達也さんや韓国からはイ・キョンジャさん(核再処理実験阻止30キロ連帯実行委員長)、映画「日本と原発」「日本と再生」などを監督した河合弘之弁護士(原発ゼロ自然エネルギー推進連盟事務局長)などさまざまな立場からのスピーチがありました。
その中で、特に印象に残ったのが立憲民主党の逢坂誠二議員でした。
3月9日、立憲民主党が共産党、自由党、社民党とともに「原発ゼロ基本法案」を衆議院に提出した際、安倍首相から「原発を廃止し、不安定な再生可能エネルギーを推進していくことは無責任だ」という旨の発言があったとのことです。逢坂議員は「取り返しのつかない事故を起こし、収束もままならない原発を再稼働、新規建設、さらには輸出していくことのほうがよほど無責任だ」と訴えました。
安倍首相が本心から発言したのだとしたら、世界では再生可能エネルギーに転換するのが潮流になっているにもかかわらず、あまりにも無知としか言いようがありません。さらには、自然環境を破壊し被災した方だけではなく大勢の人生をに影響を及ぼした原発事故の重大さや責任を理解しているとは思えません。
国会で、超党派の議員で「原発ゼロ基本法案」を議論し、制定されることを望みます。
いまだに原発の新規建設計画が!
瀬戸内海の西の端、山口県上関町に原発計画が持ち上がってから36年目。福島原発が取り返しのつかない事故を起こしたのに、いまだに中国電力はこの豊かな海を誇る地域に、2基の原発を建設する計画をあきらめていません。
首都圏で「上関原発」に反対する「上関どうするネット」の活動に、私も2013年から毎年関わっています。
今年もイベントを開催しますので、ぜひ、ご参加いただき、脱原発に向けていっしょに考えていきたいと思います。
いらんじゃろう‼上関原発2018~人も自然もいきものも~
日 時:5月20日(日)13:30~16:00(会場13:00)16:30パレード出発
会 場:明治大学リバティタワー(千代田区神田駿河台1-1)
参加費:1,000円 高校生以下無料 ※予約優先
ゲスト:アーサー・ビナードさん(詩人、絵本作家)講演「浦島太郎に謝りなさい!」
橋本典子さん(祝島在住)講演「上関原発反対運動と私」
ご予約方法:
(1) FAX 03-3357-3801
(2) web予約フォーム https://goo.gl/7iE17y