性的マイノリティの相談開始~えーる相談室~

わたしたちはこれまで、区が性的少数者の相談を受けていることがわかるように、たとえば窓口にレインボーフラッグを置くなどの工夫をするよう提案してきました。性的マイノリティの方々はその成長過程で、トイレやロッカールーム、制服をはじめ、さまざまな多大なストレスを感じ、さらに、7割弱が自死念慮を抱え、4割弱が自殺未遂歴があると言われています。区は、「相談は受けている」と言っていますが、当事者だけでなく、家族に安心して相談できる場所が「わかる」ということはとても重要なことです。

今年度、男女共同参画センターの「えーる相談室」の総合相談に「性的マイノリティ(LGBT)」についての相談を受けていることが明記されました。これまで提案してきたことが実現したことは、大きな前進だと思います。

近年の国際人権法などの議論では、性的マイノリティを「L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)」ではなく、「S(セクシャル)O(オリエンテーション)G(ジェンダー)I(アイデンティティ)」の表現が使われているとのことです。また、当事者の方からも、「SOGI」の表記が望ましいという声を伺っています。

3月の企画総務委員会で、「LGBT」を限定的に捉えると誤解も生じ、実際にはその他も含め、さまざまな組み合わせがあるという意味で、「SOGI=性的指向と性自認」と表記することを提案しました。区は、「SOGI」という考え方も認識しているが、現段階では「性的マイノリティ=LGBT」が一般的であると答えました。行政が使うことで一般に周知されることにもつながると思うので、今後も働きかけていきたいと思います。