顔の見える関係で、防災のまちづくりを
熊本地震から半年が経過しましたが、復興がいっこうに進んでいないと報道された矢先、10月21日に鳥取県で最大震度6弱を観測する地震が発生しました。約3000人の方が避難生活を余儀なくされているとのこと。余震が続く中、多くの方が不安な生活を送っておられると思います。被災された方々にお見舞い申しあげますとともに、1日も早く普段の生活に戻れることを願ってやみません。
東京でも首都直下地震の発生が危惧されており、いつ起きるかわからない地震に備え、家庭や地域での防災対策が必要です。
生活者ネットが9月に実施した、避難拠点運営連絡会(以下、連絡会)へのアンケート調査では、避難訓練などへの地域住民の参加が少なく、関心を持ってもらうための工夫が共通の課題であることが明らかになりました。練馬区では、連絡会や防災会等により、毎年300回を超える防災訓練が行われています。防災訓練・活動への参加は、地震対策に取り組むきっかけとなり、かつ地域で活動している多くの人と知り合うことにつながります。
私が加入している生協では、近隣に住む組合員が、いざという時にたすけあえる関係性を平時からつくる「たすけあいのコミュニティ」の活動に取り組んでいます。平時は、どこにどんな人が住んでいるか、いざというときの一時避難施設や防災倉庫の使われ方などの地域情報の共有や、非常時を想定したたすけあいのしくみの検討などをおこなっています。そして非常時には、安否確認や炊き出し、共同購入品および支援物資の配達ポイントとして機能することになっています。
災害時には、地域でより多くの人が「支援する側」になって、力を合わせて救援活動をしたり生活を支える必要があります。ぜひ、近隣の防災活動に関心をお寄せください。地域での防災活動などのお知らせの工夫や充実を区に求めていきます。