練馬清掃工場見学

高架になった西武池袋線から北側を望むと、2本の高い煙突がそびえたっています。左(西)側に見えるのが、建替が終わり今年1月から稼働を始めた「練馬清掃工場」です。

「市民の社会科見学Part2 練馬清掃工場に行こう」を5月18日(水)に開催しました。近隣の方の当日参加も複数あり、関心の高さを感じました。

可燃ごみに針金ハンガーなどが混入されたまま焼却されると、金属類の燃え残りが原因で稼働停止になってしまいます。さらに、復旧に数百万円かかるので特に注意を呼び掛けてほしいとのことです。多くの方にごみの分別について関心を持ってほしいと思いました。(資源・ごみの分け方と出し方)

IMG_2804近隣への配慮として、騒音や防臭対策などに取り組んでいること。焼却によって発生する排ガス中は最新の処理技術によって有害物質を除去していること。ごみの焼却によって発生する熱エネルギーや太陽光で発電した電気は、工場内で使用するとともに余剰電力は電気事業者に売電していることなど説明を受けました。太陽光発電の見える化のひとつとして、南に面した窓に太陽光発電のガラスモジュールが貼ってありました。窓ガラス1枚分で発電量は200Wh、222,000円だそうです(効率が悪い上に、まだかなり、高価ですね)。

参加者からは、分別やごみを減らす工夫、エネルギー利用や配水・排ガス処理などさまざまな質問が出ました。

練馬清掃工場では、毎月第2土曜日に個人見学会を実施していますが、工場の入り口にはその広報はありません。23区内の清掃工場の整備および管理運営は「東京二十三区清掃一部事務組合」が担っているので、工場見学などのイベントのお知らせは組合のホームページでお知らせしています。しかし、近隣の区民が気軽に見学できるように、広報の仕方は工夫する必要があると感じました。

10名以上の参加者があれば、平日の見学会の企画も可能です。ご希望の方は、生活者ネットへご相談ください。(練馬・生活者ネットワーク 電話03-3993-4899 ファックス 03-5999-4632 メールアドレス:info@nerima-net.gr.jp )

練馬工場の建設費は約199億円。これから建て替えに入る光が丘工場は建設費が約403億円です。生活者ネットワークは、練馬工場から2kmも離れていないところに膨大な費用をかけて同じ焼却施設を建てる必要があるのか見直すべきだと考えています。ごみを出さない工夫や徹底した分別、生ゴミも燃やさず土に戻すことなど、できることを検証し、清掃工場は減らすべきです。

まずは、座学から

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焼却炉に混入する針金ハンガーなどの金属類

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分別ゲームは反射力が必要!?

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