将来世代に負担を残さないまちづくりを
練馬区は半世紀前に計画された都市計画道路の建設を、住民の合意形成をはからないまま強引に進めようとしています。交通や防災、流通など「広域的な利益」とメリットばかりを強調していますが、そのために個人の尊厳をないがしろにすることは容認できません。
計画線上には、学校や静かな住宅街が広がり、計画された当時とは大きく変わっています。さらに、人口減少・若者の車離れなど社会環境も変化しているにもかかわらず、道路だけが計画通りにつくられて良いわけがありません。道路をつくるためには多額の税金が投入され、できてしまえば維持管理にさらに多額の税金が投入されます。道路建設のために豊かな自然が破壊されて、金銭的にも環境面でも、将来世代に大きな負担を残すことになります。
半世紀前に計画された道路はいったん白紙にするべきです。そして、道路の必要性、あり方から住民と議論し、合意形成をはかりながらまちづくりとして取り組むべきです。子どもたちにどのような地域を、環境を残したいのか考え、将来世代に負担を残さないまちづくりを住民主体ですすめます。