全国都市農業フェスティバル2025
11月15日、16日に都立光が丘公園で開催された全国都市農業フェスティバル2025。
練馬区が全国の生産緑地を有する自治体に呼びかけ、今年は32の自治体からの参加がありました。
16日午後に開催されたスペシャルトークライブに参加しました。
テーマは「都市農業の魅力を再発見してみませんか?~都市農業・農地の機能や農業者の取組を紹介~」。5人の登壇者から日頃の取り組みを伺いました。
登壇された農業者
渡戸秀行さん(練馬区)
江戸時代中期から続く農家で「ファーム渡戸」の農園主。江戸東京野菜生産者として栽培講座の講師もしている
酒井雅博さん(練馬区)
「さかい農園」六代目。八王子市の牧場で育った牛のふん尿からできる堆肥で土づくりをしている。全国農協青年組織協議会 副会長
川瀬悟さん(所沢市)
オーガニックファーム所沢農人。生態学を基礎に地球環境や生物に配慮した野菜作りに取り組んでいる
清水大介さん(京都市)
清水農園。学生と連携して都市農業を実践。京都市を食育のまちに。地域の方と楽しみながら農業する
谷泰志さん(高知市)
ミョウガを生産。「自分が提供できること、労働力として助けてほしい」という考えで農福連携に力を入れている。教育現場への協力。高知食材のPRなどに取り組む(市販されているミョウガの94%が高知産!)
酒井さんから
2023年に25年ぶりに改正された「食料・農業・農村基本法」14条に「消費者の役割」が拡充されたことが紹介されました。
「消費者は、食料、農業及び農村に関する理解を深めるとともに、食料の消費に際し、環境への負荷の低減に資する物その他の食料の持続的な供給に資する物の選択に努めることによって、食料の持続的な供給に寄与しつつ、食料の消費生活の向上に積極的な役割を果たすものとする」
「消費者と一緒に都市農業を守っていきたい」という酒井さんの言葉が印象に残りました。
たくさんの農産物などでつくられた「宝船」。フェスティバル終了後には、区内の子ども食堂などに提供されました。


農産物や鉢植えの花苗で作られた宝船
