ソーラーシェアリング見学会「さがみこファームスタディツアー」を開催

7月に相模原市で初めてのソーラーシェアリング「さがみこベリーガーデン」を見学

ソーラーシェアリングとは、農業用地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備を設置し、農業を営みながら太陽光発電をおこなうシステムのことで、「営農型太陽光発電」と呼ばれています。

ソーラーシェアリングを話題にするときに必ずあるのが「農地の上を太陽光パネルで覆うことで農産物の収穫量に影響はないのか」、「農地に太陽光パネルを設置するなんて環境破壊ではないか」などの疑問や意見。「それなら、いっしょに現場を見に行こう!」と8月にスタディツアーを企画したのです。

「気候危機のなか、作物の高温障害を回避するためにも農地に日影が必要。そして農地に日影がある価値は生産者がいちばん理解しているのではないか」と(株)さがみこファーム代表の山川勇一郎さん。
ソーラーシェアリングは農業を維持していくために有効な取り組みであることを参加者と共有しました。
また、さがみこファームで発電する電気は、災害時にポータブル充電器に充電し、地域の自治会で活用できるよう災害協定を結んでいて、「安心の提供」につながっているとのことです。

都市農業が盛んな練馬区ですが、生産緑地法による制約などソーラーシェアリングの実現は簡単ではありません。しかし、持続可能な農業と再生可能エネルギーの取り組みを求めて「食もエネルギーも地産地消」を提案していきます。