参議院議員選挙が終わって

2025参議院議員選挙が終了しました。

女性当選者が過去最多

当選した人のうち女性は、前回2022年の35人を上回る40人に達し、過去最多となったとのこと。
立候補した女性は前回の181人に次ぐ152人。候補者全体に占める割合は、政府が第5次男女共同参画基本計画で今年を期限とした目標の35%に届かず29.1%だったそうです。

練馬区の投票率は? 練馬区の選挙結果はこちらをご覧ください

東京都選出  62.50% 前回(2022年)56.16%(+6.34)

比例代表選出 62.49% 前回(2022年)56.15%(+6.34)

投票率は、東京都選出、比例代表選出とも前回(2022年)よりアップ。
先月の都議会議員選挙よりは上昇率は若干低い結果でした。

全国投票率は下記の通り
選挙区選挙:58.51%(前回より+6.46)
比例区選挙:58.51%(前回より+6.47)

選挙結果を受けて

東京・生活者ネットワークは、東京選挙区において立憲民主党の2名の候補者を推薦。
塩村あやかさんは当選しましたが、おくむらまさよしさんは残念ながら当選できませんでした。

おくむらさんは、保育士として勤めた経験を活かし、現職の時に保育の現場の課題を的確に指摘した議会質問が印象に残っています。
保育士確保のために保育事業者が人材派遣会社に多額の経費を支払っていること
有資格者を配置するために「*隙間(すきま)バイト」を活用せざるを得ない状況
など、子どもたちが健やかに育つ環境を保障するための保育士の処遇改善の必要性などを訴えてました。*隙間バイト:日常の空いた時間や、短時間でできるアルバイトのこと。デリバリースタッフ、イベントスタッフ、データ入力、倉庫作業など、短時間で完結する業務

今、保育をはじめとする教育、介護、看護など「いのちを育む」しごとが軽んじられているのではないかと感じています(訪問介護の報酬が引き下げられるなど)。

おくむらまさよしさんの気象予報士の知見を生かした気候危機対策など、生活者ネットワークが取り組む「環境・福祉優先」の政策提案を期待していただけに、2期目に送り出せなかったのは残念でなりません。

今回の選挙は、政権与党である自民党、公明党が議席を減らし、現在の政治に対する国民の不満の表れだと思います。
一方で、「日本人ファースト」など、排外主義を掲げる政党が議席を伸ばしたことを懸念しています。
生活者ネットワークは、誰もが「わたしらしく生きる」ための人権尊重、多文化共生の実現を目指しています。
引き続き今後の国会、国政の行方をしっかりと注目していきます。