2021年を振り返って
今年も残り数時間となりました。
「あっという間の1年」だったのはこれまでと変わらないのですが、
新型コロナウイルス感染症拡大によって拡大した格差、暮らしに困窮する方への対応と
2019年10月に発生した調布市の陥没事故を受けて、あらためて東京外環問題に取り組むことが中心になった1年だったと感じています。
政治は弱い立場の人のためにこそ
大晦日の今日も都内だけでも複数の支援団体が活動しており、私は地元練馬の支援活動に参加しました。
三が日も支援活動に参加しますが、市民のカンパやボランティア頼みの民間団体による困窮者支援は限界があります。困窮者支援は政治の問題として解決すべきであり、私も地域の取り組みを政策提案につなげていきたいと考えています。
東京外環は中止、大深度法は廃止に
調布市の陥没事故を受けて国は「シールドトンネル施工技術検討会」立ち上げました。
シールドトンネル工事において「更なる安全性向上や周辺地域の安全・安心の向上を図る」としています。しかし、事業者からの報告や聞き取りだけで、年末に合わせたように「シールドトンネルの設計・施工技術等に関するガイドライン」を策定したことは、「何としても外環の工事を再開させる」という事業優先の事業者(国、NEXCO東・中日本の3者)の姿勢が伝わってきます。
住民の健康や財産をないがしろにして良い公共工事などありません。
引き続き、大深度法の廃止と青梅街道インターチェンジを含む東京外環工事の中止を求めていきます。
大変なことや理不尽なことが多い日々ですが、
衆議院議員選挙では、市民と野党の統一候補が誕生し当選に結びついたことは大きな希望となりました。
「投票したら終わり」ではなく、外環道や都心上空を低空飛行する羽田新ルート問題など地域の課題を国政でしっかり質してほしい、そのためにも自治体議会と国会で連携していきたいと考えています。
練馬区政では、12月から1月半ばにかけて複数の行政計画(素案)に対する意見募集をおこなっています。
・第2次みどりの風吹くまちビジョン 改定アクションプラン(素案)
・公共施設等総合管理計[実施計画](令和4,5年度)(素案)
・練馬区立美術館再整備基本構想(素案)
・練馬区教育振興基本計画〔令和4年度~8年度〕(素案)
・第3次練馬区自転車利用総合計画(素案)
たとえば、公共施設等総合管理計画には、住民合意がないままに都市計画決定した「石神井公園駅西口南地区再開発事業」によるビルに石神井庁舎の機能を移転することなどが明記されています。計画ありきで進めるべきではなく、区民の皆さんからの多数の意見を出していただきたいと思います。
来年もどうぞよろしくお願いします。