練馬区にも陰圧車が貸与されていた!?~委員会報告より~
現在、練馬区議会で、区の新型コロナウイルス感染に関する症対応について報告されるのは、総合災害対策等特別委員会と医療・病院整備等特別委員会のみ。
5月4日に国が緊急事態宣言の期間を延長し、翌5日に東京都が緊急事態措置の延長を発表したことを受けて改定した区の方針などが報告された、医療・病院整備等特別委員会を傍聴しました。
当日資料はこちらをご覧ください。
区の対応については、きみがき圭子のブログをご覧ください。
PCR検査検体採取センター開設
5月8日に光が丘第七小学校跡施設に開設。
委員会が開催された15日までに4日検査を実施。103検体を採取した。そのうち、12日現在で結果がわかった63検体はすべて陰性だったとのことです。
当初、一人あたりの検査に要する時間を約10分と想定し、1日あたりの検査人数を30件としていましたが、6分で可能であることがわかったので40件まで増やすことになりました。
徒歩、自転車での来所も可能ですが、ドライブスルー方式が原則になっています。
具合が悪い中で車の利用が難しい人に対して、タクシー券や送迎車などの支援を求める発言がありましたが、「課題として認識しているが、乗務員への感染リスクを考えると区としてお勧めすることはできない」と答えるのみでした。
練馬にも陰圧車が納車されていた!
PCRセンター来所や感染者の移送について質疑を進める中で、「自動車メーカーが陰圧車(運転席と患者を乗せる後部を仕切り、圧力を調整することでドライバーへの飛沫感染を抑制する構造に改造)を自治体に貸し出しているという情報がある。練馬でも要請して導入してはどうか」と発言がありました。
それに対して、
「実は、練馬区にも貸し出しされている」と想定外の答えが返ってきて、委員会室がどよめく状況でした。
「4月に『お試し』で貸与を受けたが、感染を完全に遮る構造になっているか検証が必要な状態だった。区としてPCR検査センターへの移送などに利用できるか判断が難しい。報告が遅れたことは申し訳ない」という主旨の区の考えを示しました
どうも歯切れが悪く、要領を得られなかったので、委員会終了後に担当課長に説明を求めました。
・4月にメーカー(ホンダ)から無償提供の申し出があり、手を挙げた(借りた)
・陰圧構造ということだったが、結構隙間があり感染防止に不安がある
・公用車で職員を移送する職務の区の職員が、区民を移送することが適切か(事故が起きた場合の補償など)
委員会中の答弁のように「お試し」で借りてはみたものの、区として移送に利用するには課題がある。今後どのような運用にするか決めてから議会へ報告しようと思っていたところ、質問が出て答えざるを得なかった、というところでしょうか。
ちなみに、新型コロナウイルス感染の陽性者を指定の病院やホテル(軽症者)に移送する場合、自家用車の利用が難しければ民間の救急車を要請するとのことです。
今回の委員会では、順天堂練馬病院と練馬光が丘病院の2019年度の月別の利用状況の報告がありました。
2月、3月の外来・救急患者数が昨年より減っているのは、新型コロナウイルス感染防止のために手洗い・うがいが日常的に実施されていることや、臨時休校になったことでインフルエンザの患者が例年より減ったことが大きな要因とのことです。
現在、光が丘病院は新型コロナウイルスの院内感染のため新規外来と急患の受け入れを停止しています。
委員会で再開の見通しについての質問に対し、5月2日以降新たな院内感染は無く、約2週間が経過しようとしているので、来週あたりに見通しが立ってくるのではないかとのことでした。
東京都が発表する感染者数も減少が顕著になっています。今しばらく、感染しない・させないための行動に努め一日も早い終息を待ちたいと思います。
HONDAのホームページ 新型コロナウイルス感染防止支援活動について