議会質問は区政をチェックするツール

第3回定例会が始まりました。
今定例会は、昨年2018年度決算を審議する決算特別委員会も開催されます。

決算特別委員会は、年度内に執行された事業を経費の視点から質疑するものです。
たとえば、保育所の待機児童に関することは「子ども家庭費で」、まちづくりや鉄道の立体交差化などについては「都市整備費」でなど、費目ごとに質疑し事業の内容の確認を通して区政をチェックします。

区政の推進は、区が補助金を出している外郭団体とも連携しているので、決算特別委員会では外郭団体への質疑も行っていました。

たとえば、私はこれまで、生活困窮者支援施策として練馬区社会福祉協議会が運営している「生活サポートセンター」の事業や、練馬区社会福祉事業団がおこなっている介護人材育成研修のことなどを質問してきました。

ところが、今回の決算特別委員会から外郭団体への質疑の日程が無くなってしまったのです。

区政チェックの責任放棄

議会運営を諮る8月28日の「議会運営委員会」で、突然、今定例会中の決算特別委員会の外郭団体質疑の廃止が提案され、十分な議論が無いまま決定されてしまいました。

議会での質問を通して区政をチェックするのは、議員の大きな役割です。この質問の機会をなくすことは、議員の質問する権利を奪うことであり、区民の代表である議員の責任放棄と言わざるを得ません。

「幹事長会で決まったから」と、今後も数の力で押し通すような議会運営が続くことを懸念し、議長あてに要望書を提出しました。

丁寧な合意形成と透明性のある開かれた議会を求め、議会改革に取り組みます。

8団体の2018年度決算書と2019年度予算書

 

練馬区議会議長 上野ひろみ殿

議会運営についての要望書

第3回定例会中の決算特別委員会における外郭団体質疑の廃止が、8月28日の議会運営委員会で突然提案され、十分な議論がないまま決定されました。
本来なら、このような重要な案件は全ての議員に知らせ意見を求めるべきでした。「幹事長会で決まったから」と議会運営委員会で押し切ったことは看過できません。
生活者ネットワークは、外郭団体への質疑は各団体の事業を通して区政をチェックする重要な機会と捉えています。この質問の機会をなくすことは、議員の質問する権利を奪うことであり、区民の代表である議員の責任放棄と考えます。
今後、議員の発言権に関わる問題は、3会派しか出席しない幹事長会でまとめるのではなく、事前の情報提供と意見聴取を求めます。

2019年9月4日
生活者ネットワーク やない克子、きみがき圭子