海のプラスチック汚染と私たちの暮らし

2017年11月2日 09時55分 | カテゴリー: 活動報告, 環境・再生可能エネルギー, 省エネ・省資源・省廃棄の循環型社会

ここ2年程の間に、「マイクロプラスチック」「マイクロビーズ」という言葉や、プラスチックの海洋汚染の問題が度々取り上げられるようになりました。私自身、「海洋汚染」というと、海から離れている地域では身近な問題意識を持ちにくいのかなと感じていましたが、皆さんはどうでしょうか。

ポイ捨てされたペットボトルや風に舞うレジ袋が、劣化し粉砕され街なかから川へ、川から海へと移動していくことが大きな要因のひとつと考えると無関心ではいられません。

11月1日に、練馬区経済課主催の講演会「海のプラスチック汚染と私たちの暮らし」に参加しました。

まず、マイクロプラスチックとは、5㎜以下のとても小さいプラスチック片のことをさします。魚や亀、海鳥の胃の中からプラスチック片が出てくる映像などご覧になったことはあるでしょうか。東京農工大学の高田秀重教授の資料によると、調査したミッドウェー島のアホウドリすべての個体の消化管から0.1~0.6gのプラスチックが検出されたとのことです。鳥の大きさは約500g。50㎏の人間に置き換えて考えると、実に60gのプラスチックが胃の中にあるということになります。想像しただけでゾッとしますね。これだけのものが胃の中にあれば、餌(食事)を食べられなくなり、栄養失調になってしまいます。また、私たちの食卓になじみのあるイワシ。調査したイワシの80%から内臓のプラスチックが検出されたそうです。

海洋の動物の摂食障害の問題だけではなく、海洋漂流プラスチックから検出される有害化学物質も問題です。

ペットボトルやレジ袋などに加工される過程でさまざまな化学物質を必要としています。添加剤のひとつである「ノニフェノール」は酸化防止剤や静電防止剤として使用されますが、体内に入るとホルモンバランスをくずす「環境ホルモン」といわれています。また、現在は使用が禁止されていても、過去に流出されたものが分解されずに低濃度で海洋に漂っている状況だそうです。海洋を漂流するプラスチックごみが海水中の化学物質を吸着することで汚染濃度が10万倍から100万倍に有害化することがあるそうです。

人間が魚介類を通してプラスチックを食べても、プラスチック自体は排泄されますが、化学物質は人体に移行・蓄積する可能性があるということです。さらに、食物連鎖を通した化学物質の濃度増幅もあるとのこと。

海洋を汚染するマイクロプラスチックの原因は、ペットボトルやレジ袋、使い捨ての弁当箱などの容器があげられます。ペットボトルのリサイクル率85%は、他のリサイクルに比べて群を抜いています。しかし、使われている量が大量なので、ゴミになる量も大量になってしまいます。やはり、私たち一人ひとりが今の暮らし方を見直すことが必要です。

プラスチック汚染低減のために、私たちができること

3Rの3つのRにも優先順位がある

Reduce(リデュース:削減)>Reuse(リユース:再使用)>Recycle(リサイクル)

プラスチック、特に使い捨てのものの使用を極力避ける、断る=Refuse(リヒューズ)

マイバッグやマイボトルを持参するなど、生活の中から、少しでも使い捨てのプラスチックをなくしていく努力を心がけていきませんか。