(仮称)都市のグランドデザイン有識者委員会傍聴 その3

2017年7月26日 10時00分 | カテゴリー: まちづくり, 活動報告

7月10日に開催された、第3回目の(仮称)都市のグランドデザイン有識者委員会を傍聴しました。今回もメインは有識者委員の専門分野からのプレゼンテーションでした。内容は下記のとおりです。

1.横田樹広氏(東京都市大学環境学部准教授)

「みどりの恵みと風景から考える練馬区の30年後」

2.瀬田史彦氏((東京大学大学院准教授)

「高齢化・人口減少社会の都市計画~地域単位と拠点の設定に注目して~」

3.小泉秀樹氏(東京大学大学院教授)

「練馬の未来と都市計画のコレカラ」

横田氏のプレゼンテーションでは、練馬区の緑被率は減っているのは事実だが、それを実感している人は案外少ないのではないか、受益者としてみどりの恵みが得られなければ「みどり」の認識が薄いのではという主旨の発言が印象に残りました。その後の質疑で、区の西部は農地が宅地化しているが、東部はほとんど変わりようがないので、良くも悪くも目にする緑の量が変わらないのではないか、という意見がありました。また、私の周囲でも、農地を緑と感じるよりは、公園=みどりという感覚なのではないかという意見があり、納得しました。私自身は、どんどん宅地化されていく農地を目にするたびに「なんとか農地として保全できないのかな」と感じることが多いです。練馬の場合は、植栽などの育成・管理などで新住民が古くからの住民に知見を聴くなどの接点があるとのことです。

瀬田氏、小泉氏のプレゼンテーションでは、頻繁に「競争」「戦略」「格差」という言葉出てきました。誰が誰に、何に勝つのか、誰と争うのか、練馬区がほかの自治体と競争するということなのか、それによって住民が得られる利益とは何のなのか、何かとても違和感を覚えました。「練馬区民で良かった」ということの陰に「競争で負けたひと」がいるというのはあまり気持ちの良いものではありません。それから、都市計画が大前提になっていること。計画ありきで見直しもしないまま税金がつぎ込まれていくことは、将来世代への負担にならないのかと疑問です。

6名のプレゼンテーションでは、福祉のみならず、まちづくりの分野からも度々、小学校区を一つの単位として、防災や福祉拠点などの細やかなプランニングが重要であるとの発言がありました。全体をまとめる役割だった小泉氏からは、3年ごとに改正される介護保険計画だけではなく、要支援・介護者数、空き家、小学校の空き教室の予測を都市マスタープランとして、都市整備の部門がつかみ、福祉的視点を持つことで「30年先まで、目処をたてる『まち練馬』を特色にする」ことが提案されました。

みなさんは「30年後の練馬」をどのように思い描いているでしょうか。

8月1日~31日に、区内在住の20歳以上の方5000人に提案・意見募集のためのアンケート用紙が郵送されます。また、区のホームページから「将来のまちの姿と実現に向けた提案」を募集します。ぜひ、ご関心を持っていただき、さまざまな意見を出していただきたいと思います。

 

第4回(仮称)都市のグランドデザイン有識者委員会

2017年8月28日(月)18:30~ 練馬区役所 本庁舎1903会議室

議題:将来のまちの姿の検討について