水銀添加製品の徹底した分別回収と処分を

2016年9月26日 13時10分 | カテゴリー: 活動報告

 水俣病が公式に確認されてから60年経過しました。水銀は、水俣病の原因となり、今も途上国を中心に環境汚染や健康リスクを引き起こしています。その有毒性は中枢神経や腎臓に影響を与え、精神障害や記憶障害、言語障害をもたらします。2013年10月に、水銀の生産・使用・貿易などを国際的に規制する「水銀に関する水俣条約」が採択されました。この条約を踏まえ、国においては「水銀汚染防止法」が2015年6月に公布され、区市町村には、水銀使用製品を適正に回収するために必要な措置を講じる旨の努力責務が規定されました。

 東京都は、水銀を含んだ廃棄物の中央防波堤内埋め立て地への受け入れを、2020年までのなるべく早い時期に停止するとしています。

 現在練馬区では、蛍光灯は、不燃物として回収(蛍光灯とわかるように分別して出します)し、中央防波堤へ持ち込む。水銀体温計や血圧計は清掃事務所で回収し、適正に処理するように委託しています。ただし、蛍光管については、年末年始の大掃除のタイミングに合わせて43か所の区立施設で回収(排油の回収と同じ場所)し、水銀、ガラス、金属などに分別し資源化するルートも持っています。

 決算特別委員会の環境費の質疑で、練馬区ではすでに蛍光管の資源化に取り組んでいるのだから、早期に蛍光管を不燃物としての処分から、資源化に転換すべきと質しました。

 一方、水銀混入ごみが原因で清掃工場が停止する事故が後を絶ちません。練馬区では、2014年に光が丘工場が停止。それ以降、23区の清掃工場だけでも5回の事故が発生しており、直近では今年の3月に中央工場で起こっています。いずれも明確な原因がわからないまま再稼働していますが、可燃ごみに水銀添加製品が混入していたことは紛れもない事実です。

 私たちは、プラスチック製の製品やCD、鞄・靴などさまざまな品目を「可燃ごみ」として扱っていることで、分別の意識が下がってしまっているのではないかと懸念しています。清掃工場が停止してしまうことは私たちの生活に直結する問題です。しかし、水銀は水俣病の原因になった有機水銀だけでなく、焼却などによって排出される無機水銀にも有毒性が確認されています。

 国内では水銀を使用して製造される乾電池はほとんどなくなり、蛍光管については水銀の使用量がかなり削減されていると聞いています。しかし水俣条約では、電池、化粧品や血圧計など水銀を含む9種類の製品の製造・輸出・輸入が禁止になるのは2021年以降です。また、家庭での蛍光管のストックはありませんか。市場に出回っている水銀添加廃製品が0になるのはまだまだ遠い先です。多くの方に水銀添加製品の廃棄にに関心を持っていただきたいと思います。

 ごみを出す際には「資源・ごみの出し方と分け方」のHP冊子を参考にしてください。