終戦71年目の夏の終わりに

2016年8月29日 10時25分 | カテゴリー: 平和・人権, 活動報告

昨年、戦後70年の節目の年に、立憲主義を理解せず、憲法を軽視する安倍政権によって多くの憲法学者が違憲だと表明した安保関連法が強行採決されてから、まもなく1年になります。

今年の3月の施行後、参議院議員選挙に影響するからと運用は先送りにされていましたが、政府は、11月の部隊交代で南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣される陸上自衛隊第9師団(青森県)が安全保障法に基づく「駆け付け警護」と「宿営地の共同防護」の訓練を開始すると発表しました。これまで国外で一発の銃弾も撃つことがなかった自衛隊の任務と活動範囲が大きく変わるとともに、海外での武器使用が国民への敵意を生み出すことにつながりかねないことを認識しなければなりません。

8月9日の長崎平和祈念式典では、田上長崎市長は平和宣言の冒頭で「核兵器は人間を壊す残忍な兵器です」と述べました。

世界にはいまだに、15,000発以上の核兵器が存在すると言われています。今年、ジュネーブで開かれていた核軍縮に関する国連作業部会が、核兵器禁止条約について2017年に交渉に入るよう、国連総会に勧告する報告書を採択しました。この報告書の採択過程で、被爆国でありながら、アメリカの「核の傘下」に安全保障を依存する日本は、スイスなどとともに棄権したということです。唯一の被爆国である日本の役割はアメリカをはじめとする核保有国に働きかけ、核廃絶に向けて力を尽くすことではないでしょうか。

IMG_3183この夏、国内外を問わず、戦争やテロの被害の拡大を止められないことに、自分に何ができるのだろうか、と重い気持ちのまま、終戦記念日に広島市を訪ねました。

「広島平和記念資料館」では、家族連れ、外国人を含む長蛇の列ができているのを目の当たりにしました。1時間以上炎天下に並んでも、原爆の惨禍を見ておきたいと考える人々が大勢いることに希望を感じました。一人でも多くの人に核の悲惨さを知ってもらい、一人ひとりの視点と感性で拡げていくことが、確実に平和につながるのだと感じました。

練馬ネット9条の会は、毎月9日の12時から13時に、練馬駅前でニュースを配りながら「憲法9条」をアピールしています。終戦の月の8月は、詩や絵本を朗読して参加者それぞれの平和を訴えています。今年は詩人の宮尾節子さんの「明日戦争がはじまる」を印刷したカードを配りました。この詩は、8年前につくられたのですが、「脅すようなタイトル」が気になり、お蔵入りになっていたそうです。宮尾さんは、著作権を放棄し、「平和のために自由に使ってほしいと」話しています。これからも大勢の平和を願う市民とともに、地域から平和を訴えていきます。

右から、橋本区議、きみがき区議、やない、きくち前区議

右から、橋本区議、きみがき区議、やない、きくち前区議

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日戦争がはじまる

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