都市再開発と歴史的景観の保全 ~環境まちづくり委員会視察報告1~ 

2014年10月29日 14時30分 | カテゴリー: 市民自治, 活動報告

 10月21~22日、環境まちづくり委員会の視察で、沖縄県那覇市を訪問しました。一日目は、「開発と保全」ふたつのまちづくりについて視察しました。
 
 ゆいレール沿線のまちづくり

 那覇市では、2003年に都市モノレール「ゆいレール」が開業し、沿線の地域開発が進められてきました。「旭橋駅周辺地区再開発事業」はモノレールの駅と那覇バスターミナル周辺を事業区域としています。バスターミナルはかつて鉄道の停車場だったそうです。戦後の復興で停車場跡がバスターミナルとなり、公的施設や会館、倉庫が建ち並ぶ那覇市の繁栄を支える重要な場所でした。この地域の特色を生かし、下記の課題を掲げ再開発事業を行っています。

右からマンション、ホテル、オフィスビル。オフィスビルには全国の企業のコールセンターが多数入っている。

1.交通結節点としての機能強化

 モノレールとバス相互の円滑な利用促進に向けて、接続やバリアフリーに配慮する

2.駅前にふさわしい多様な都市機能の導入

 商業・宿泊・居住など多様な都市機能を導入し、那覇の玄関口としての都市空間を形成する

 

3.安全・快適な歩行空間の整備

 駅・バスターミナル・建物をペデストリアンデッキでつなぎ、歩行者環境を整備する

 事業化に際し、地権者・事業参加者・行政が出資して、まちづくりの母体となる「旭橋都市再開発株式会社」を設立し、地域主体のまちづくりをすすめています。株式会社施工方式を選択した主な理由は、事業完了後の維持管理も一貫して行うことができるからだそうです。すでに、ホテルやオフィスビルなどの建物街区は2012年度に竣工しており、バスターミナル部分は2017年度の竣工予定です。この事業に際し、大泉学園駅再開発事業の視察を行ったそうです。

右側が竣工された建物街区。左側がバスターミナル。

 

 

 

 

 

 

 

都市景観に関する取り組み

 那覇市では、2011年に「亜熱帯庭園都市」那覇の快適で美しい景観を「まもり・そだて・つくる」ことを目的として、きめ細かい景観の方向性を定めた「那覇市景観計画」を策定しました。伝統的な建築物がある地域を都市景観形成地域として指定し、景観形成を進めるとともに、市民への景観に関するアドバイスや石垣赤瓦への助成を行うなど、市民との協働により、那覇の個性を生かした美しいまちづくりに取り組んでいます。

 この事業は、都市計画課都市デザイン室が担当しています。琉球王朝からの沖縄の歴史、文化を丁寧にわかりやすく説明してくれた担当者からは、那覇のまちをブランディング(特徴や価値を構築する)して、特性を明確に打ち出していこうとする熱い思いを強く感じました。スケジュールの都合で現地の視察ができなかったのが非常に残念でした。

 「農あるまちづくり」「みどり豊かなねりま」をもっと活用した、練馬のブランディングと市民協働のまちづくりをすすめていけたら、と感じました。