マスコミも注目しはじめた、協同労働。

2013年2月25日 15時18分 | カテゴリー: 活動報告

先日、NHK「クローズアップ現代~働くみんなが経営者~」で3つの現場を紹介しながら協同労働について放映されました。

 

協同労働とはたとえばどのような働き方だと思いますか?

埼玉県深谷市の豆腐店。地元産の丸大豆と天然のにがりを使用する豆腐はおいしいと人気です。ここで働く10人は全員が経営者です。毎月全員参加で開かれる経営会議では業績向上のための様々な意見やアイデアを出し合い、決まったことは即実践します。みんなで経営課題を乗り越えるために方策を考えながら労働するのが協同労働です。

 

スペインのモンドラゴン協同組合は280以上に及ぶ事業を手掛ける巨大ネットワークで、組合員は83,000人です。その一人一人が1票の経営権を持って働くという、世界最大の協同組合です。モンドラゴンは“地域の雇用を守る“ことを最大の使命と掲げ事業をしています。2009年に始まった欧州経済危機の時も、ワークシェアや賃金カットという厳しい選択もみんなで議論を重ねて乗り越えてきました。

 

営利を最優先にすると人員カットや海外移転などで利益を生み出さなければなりません。その結果多くの人が苦しみ、地域も疲弊し、社会保障の仕組みにまで影響が出てきています。地域の人たちが地域のために活動するという協同組合型の組織が必要とされる時代になってきました。

 

埼玉県ふじみ野市の協同労働で運営されている学童保育クラブに2年前に入職した男性。遊びまわる子どもたちを相手にしているのにニコリともしない(できない)ことに違和感を感じました。学生時代は運動選手として活躍しましたが、就職に失敗。その後非正規、正規と職場を転々としているうちに心身ともにバランスを壊してしまいます。その彼がひとりの子どもの声をきっかけにあるイベントを提案し、積極的にかかわっていく姿を見ることができました。地域の小さなニーズを取り上げて一緒に解決していく、協同労働の基本です。

 

 

東京・生活者ネットワーク 「2013新春のつどい」にて

私は、12年間ワーカーズ・コレクティブという「協同労働」の働き方をしてきました。協同労働のひとつの目的はディーセント・ワーク=働き甲斐がある、人間らしい労働の実現であり、もうひとつは地域の活性化に役立つことです。 

経済性・効率性が優先され、働くことに生きがいを求めることが難しい今こそ、自分たちで仕事や規則を決めて働く「協同労働」が求められています。

将来への希望をもって生活している社会を実現するには、「安定した雇用」「納得して働く」ことのできる環境整備が必要です。ワーカーズ・コレクティブが安定的に運営されるためには、税制優遇などの法整備が必要です。いわゆるNPO法(特定非営利活動促進法)が制定されNPO法人が一般化したように、協同労働を保障する「ワーカーズ協同組合法」を成立させ、ワーカーズ・コレクティブという働き方を社会に定着させていくことをめざします。