福島・東京の子どもたちを守るために、私たちは何ができるのか?

 学習会「放射能から子どもを守る」 ~福島の現状を知り、内部被曝について学ぶ~ に参加して。

 

たんぽぽ舎副代表の山崎久隆さんは、主に事故当時から現在までの放射能汚染のことと福島第一原発の原子炉の現状(想像される)、そして小児科医の黒部信一先生は、内部被曝の影響と「福島子ども保養プロジェクト」について、お話しをいただきました。

 

3・11の原発事故後、東日本一帯は、線量の高い低いという違いはあっても、放射能に汚染されてしまったということです。

子どもは大人の10倍以上の影響があるということなので、子どもへの食材の選び方は慎重にならざるを得ないこと。国の放射能基準値はあくまでも大人(妊婦以外)を対象にしていることや外部被曝が考慮されていないことは問題だと思いました。また、それらの情報も、知ろうと努力しなければ手に入りません。放射能汚染はたいしたことなかった、もう過去のこと、と国民を誘導しているのではないかと感じるのは、考え過ぎでしょうか?

放射能の健康への影響として、発ガン率を挙げますが、これは数値化でき理解されやすいからです。一方、数値化がしにくい、疲れやすい、病気にかかりやすいなどの健康被害もあります。これらの症状と低線量被ばくの因果関係は、科学的に証明されていないのです。世界中のどこにも、客観的な統計に耐えうるデータがありません。

 チェルノブイリ原発のあったベラルーシの汚染地区の子どもたちは、1年に1度汚染されていない土地の学校サナトリウムで保養することが国によって決められているそうです。一時的でも汚染された地域から離れることで免疫力が高まり、内部被ばくも減るそうです。

 「沖縄・球美(くみ)の里」は久米島に設立された、年間を通じて被災地の子どもを受け入れる保養センターです。黒部先生は「未来の福島こども基金」を立ち上げ、支援を行っています。

 フクシマを忘れないこと、自分ができる支援をし続けることを改めて決意しました。